いぬこうじゅ (犬香薷)
学名 |
Mosla punctulata (Orthodon punctulatus, M. scabra, O. scaber) |
日本名 |
イヌコウジュ |
科名(日本名) |
シソ科 |
日本語別名 |
|
漢名 |
石薺薴(セキセイドウ・セキセイノウ,shíjìníng) |
科名(漢名) |
脣形(シンケイ,chúnxíng)科 |
漢語別名 |
|
英名 |
|
2023/10/03 植物多様性センター |
|
|
2023/10/12 同上 |
|
|
|
|
辨 |
イヌコウジュ属 Mosla(石薺薴 shíjìníng 屬)には、東&東南アジアなどに約13-22種がある。
M. cavaleriei(小花石薺薴・細葉七星劔) 浙江・江西・湖北・兩廣・四川・貴州・雲南・ベトナム産
『全国中草葯匯編』上/560
ホソバヤマジソ M. chinensis (M.japonica var.angustifolia, M.angustifolia;
華薺薴・石香薷・細葉香薷・小葉香薷) 『中国本草図録』Ⅹ/4821
本州兵庫以西・四国・九州・朝鮮・臺灣・華東・山東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南産
ヒメジソ M. dianthera(M.grosseserrata,M.formosana, Orthodon grossesrratus;
薺薴・臭蘇・靑白蘇小魚仙草・痱子草・假魚香・疎花薺薴・臺灣薺薴・臺灣香薷)
『中国本草図録』Ⅹ/4822
オオヤマジソ M. hadae(M.japonica var.hadae) 本州西部・四国・九州産
M. hangchowensis(杭州石薺薴) 浙江産
シラゲヒメジソ(ヒカゲヒメジソ) M. hirta(M.dianthera var.nana)
北海道・本州・四国・九州・朝鮮・臺灣・漢土東部に産
ヤマジソ M. japonica 北海道・本州・四国・九州・朝鮮産
タンナヤマジソ var. robusta
シロハセナヤマジソ var. thymolifera
M. longibracteata(長苞薺薴) 浙江・広西産
イヌコウジュ M. scabra (M.punctulata, M.lanceolata;石薺薴)
『中国本草図録』Ⅵ/2807・『中国雑草原色図鑑』190
M. soochouensis (蘇州薺薴・五香草) 華東産 『全国中草葯匯編』下/112
|
シソ科 Lamiaceae(脣形 chúnxíng 科)については、シソ科を見よ。 |
訓 |
和名のコウジュについてはナギナタコウジュを見よ。
漢名の薺薴(セイドウ・セイノウ,jìníng,せいねい)についてはヒメジソを見よ。 |
『大和本草』に、「爵牀(イヌカウシユ)」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』10(1806)に、「石香葇 ヤマカウジユ イハカウジユ ヒメカウジユ」「爵牀 イヌカウジユ」と。ただし、爵牀はキツネノマゴ。 |
説 |
北海道・本州・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南・陝甘・河南・遼寧・ベトナムに分布。 |
誌 |
中国では、イヌコウジュの全草を石薺薴(セキセイドウ・セキセイノウ,shíjìníng)と呼び薬用にする。『全国中草葯匯編』下/183-184
また、同属のヒメジソ M. dianthera(小魚仙草・薺薴)の根・茎・葉を 薺薴(セイドウ,jìníng,せいねい)と呼び、薬用にする。『全國中草藥匯編』下/78-79,438
そのほか、ホソバヤマジソ(石香薷)の全草を 香薷(コウジュ,xiāngrú)と呼び、薬用にする(ナギナタコウジュを見よ)。浙江・安徽では、イヌコウジュ・ヒメジソなど幾つかの同属植物の種子を紫蘇子として薬用にする。『(修訂) 中葯志』III/639
|
|